「階段」
生きていると時折、従来の方法では対処が難しい難題が立ちはだかる時があります。
今の自分の力ではどうにもならないような、高く聳えたつ人生の壁を感じた事はありますか?
そんな時、どのようにして対処して来られましたか?
方法はいくらでもあると思います。
何もしない、回れ右をして別の道を探す、突破口がないかよく見渡す、壁に見えたけど実はただのハリボテだった、力任せに強引にぶち破る。
他にも色々ありそうですね。
なんとしても越えたい時は、わたしはこう考えます。
高くて越えられない、もしくは登れないなら階段を作ってしまえばいい。
そう考えます。
さて、人生における階段とはなんでしょう?
出来る事から一つ一つやる事です。
意外性がないですか?
でもこれしかないんです。
そしてそれを着実にやった者だけが、誰も到達できないような高みに到達でき、壁どころかさらに上へ上へと目指していけるのです。
そして、その階段の段差は小さければ小さいほど良いです。
当たり前すぎるような簡単なことでいいんです。
すぐに駆け上がる喜びが感じられるようになりますから。
それで、慣れてきたら少しずつ段差を大きくしていけばいいのです。
出来る範囲で、出来る事を無数に積み重ねて、ふとある時に振り返ると表現し難い充足感に包まれます。
気がつけば、かなり高いところまで登ってきているはずです。
そこから見える景色は、きっとなによりも美しく見えるでしょう。
壁のことなど忘れてしまうほどに。