「共感 2」
物事が思い通りに行かなく思い詰めている人についつい言ってしまうのが…
「え?そんな事ないよ。あなたはよくやれてるよ」
「落ち込む事ない。もっと辛い事だってある。」
当人は、ありがとう、と言いつつも実はさらに泥沼にはまっていってしまいます。
落とし穴の例で言うなら、穴の外から
「浅い穴でよかったね。わたしなんてもっと深い穴に落ちたことあるし、知り合いの子は怪我して酷い目に遭ったからそれくらいでよかったね。」
と言っているようなもので、慰めているようで追い詰めてたりします。
穴の底に降りて行き
「痛かったね、怖かったね」
この一言が言えたらどうでしょう。
慰めているつもりで相手をさらに追い詰めている事に気がつけると、かける言葉も変わります。
相手を元気付けたいと思うなら、自分の経験や価値観を一旦傍に置いて、相手になりきり、その時に感じた気持ちを相手に伝え、相手から理解が得られたらより良いと思いませんか。
この人ならこんな時どう感じるのか?
心を無にしてただ感じるのです。
その感じた事を相手に伝えてみましょう。
なかなか通じない事もあるかもしれませんが、それでも少しはわかってくれた、わかろうとしてくれた、と言うことが相手に伝わり気持ちがほぐれ、自らの力で解決しようと立ち上がるでしょう。
解決したいのではなく、まずはわかって欲しい、というのが人の心理なのかもしれません。